今日の「くるかい」は特別授業の日。
「幸(さち)サポートセンター」代表の佐々木幸子さんが
認知症について詳しく講演してくださいました。
佐々木さんは認知症という状態や、
認知症と診断された方々の事をとてもよく理解しておられる方です。
少し前までNPO法人わたぼうしの家の代表をされていました。
最近ではたんぽぽの会(釧路地区障害老人を支える会)の
会長としても活躍されています。
そんなお忙しい佐々木さんが、プレゼンソフトを用いて
「くるかい」のみんなに優しくお話してくれたのは、
「アルツハイマー以外の型の認知症が存在する」
「認知症になって、一番つらいのは本人」
「やり場のない怒り・悲しみから自分の心を守ろうとする」
「『徘徊』という言葉は最近使わない。ご本人は目的があって帰ろうとしているだけ」
「ご本人に予想外のことが起こっても、補い守ってくれる人がいれば安心できる」
「予防して発症のリスクを少なくできる」
「早めの受診・検査・課題把握で症状が良くなることもある」
などなど、悲しいけれど希望も感じるお話でした。
佐々木さんが代表を務めておられるたんぽぽの会では
年4回絵本コンサートを開催しておられるそうです。
そのコンサートのテーマも
「いつだって心は生きている」。
一度拝見しましたが、とても素晴らしい内容でした。
佐々木さんの、そして絵本コンサートの最大のメッセージは、
「認知症について理解を深め、一緒に生きていこう」、
ということではないかと感じます。
佐々木さん とても素晴らしいお話をありがとうございました。
絵本コンサート、次回は北大通9丁目の
Cafeめし&Community「くるる」にて
11月26日(土)10時からだそうです。
(入場無料)
特別授業のあとはスタッフ会議。
今日は大学生も戻ってきて賑やかです。
これからも「くるかい」では楽しいイベントが続きます。
その打ち合わせをするだけでわくわくしてきます。
会議では、学習者さんの課題についても共有しました。
Bさんと算数を学ぶスタッフOさんは
「算数とは階段のような勉強。
知識と知識の間にブランクがあるとわからなくなる。
1段ずつ上がって行けば、かならずできるようになる。
また、算数の勉強は国語の勉強でもある。
小学校6年分の勉強を『くるかい』で
3年かけてやろうじゃないか」
と、学習者Bさんに伝えたそうです。またOさんは
「Bさんはこれまで数学が苦手という事で
辛い経験をしてきていると思うから、
なんとか(課題を)クリアしたい」
とスタッフに話してくれました。
「くるかい」がBさんと一緒に階段を一歩一歩上がって
いけたらと願います。
話は戻りますが、休憩時にKさんから博多のお土産をいただきました。
またAさんからご自分で釣り、料理した煮魚をいただきました。
ありがとうございます!
来週の「くるかい」は
10月4日(火)
旭町 釧路市総合福祉センター2階 大会議室にて
第1部 17:15~18:45
第2部 19:00~20:30
皆様のお越しをお待ちしております。